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途中、何人か先生や生徒とすれ違うことはあった。
でも香梨奈さんはしのぶのと腕を組むようにしてデザインナイフを上手く隠しながら歩いていたから、一見仲良く歩いている様にしか見えないみたいで素通りされてしまう。
あたしはその様子を後ろから見てハラハラしながらついて行った。
気付いて欲しい気もするけれど、気付かれてしまったら香梨奈さんは強硬手段に出てしまうかもしれない。
しのぶが傷つけられるかもしれない状況を想像すると、気付かないで欲しいとも思ってしまう。
しのぶは時折あたしを見て心配そうな眼差しを送ってくる。
ケガをするかもしれないのは自分の方なのに、あたしを心配してくれている。
こんなときまであたしの心配しなくていいのに。
まったく、いい子過ぎるよ。
そんなしのぶが更に心配になってしまう。
何とか目的地につく前に隙を見てしのぶを助けないと。
どんなに強く憎まれていたとしても、香梨奈さん相手なら対応出来る。
どこに連れて行かれるのかは分からないけれど、きっとついてしまったら他にも誰かいるんだろうし。
以前彼女が《月帝》の下っ端を使ってあたしを襲わせようとしたことは記憶に新しい。
似たようなことをするんじゃないかって想像はつく。
だからやっぱりついてしまう前に何とかしないと……。
途中、何人か先生や生徒とすれ違うことはあった。
でも香梨奈さんはしのぶのと腕を組むようにしてデザインナイフを上手く隠しながら歩いていたから、一見仲良く歩いている様にしか見えないみたいで素通りされてしまう。
あたしはその様子を後ろから見てハラハラしながらついて行った。
気付いて欲しい気もするけれど、気付かれてしまったら香梨奈さんは強硬手段に出てしまうかもしれない。
しのぶが傷つけられるかもしれない状況を想像すると、気付かないで欲しいとも思ってしまう。
しのぶは時折あたしを見て心配そうな眼差しを送ってくる。
ケガをするかもしれないのは自分の方なのに、あたしを心配してくれている。
こんなときまであたしの心配しなくていいのに。
まったく、いい子過ぎるよ。
そんなしのぶが更に心配になってしまう。
何とか目的地につく前に隙を見てしのぶを助けないと。
どんなに強く憎まれていたとしても、香梨奈さん相手なら対応出来る。
どこに連れて行かれるのかは分からないけれど、きっとついてしまったら他にも誰かいるんだろうし。
以前彼女が《月帝》の下っ端を使ってあたしを襲わせようとしたことは記憶に新しい。
似たようなことをするんじゃないかって想像はつく。
だからやっぱりついてしまう前に何とかしないと……。



