「嫌い? 嫌いじゃないわよ、憎んでいるの」
「なっ⁉」
「何であんたみたいな女がいるのよっ。あんたさえいなければ、あたしはこんなに苦しまなかったのに!」
向けられる激情に言葉が詰まる。
好かれることの方が多いあたしだけれど、もちろん嫌われることだってある。
でも、これほどの強い感情をぶつけられたことはない。
「どうして、そんなに……?」
憎いと言われるほどのことをあたしはしてしまったんだろうか?
少なくとも香梨奈さんに関しては八つ当たりされているだけだと思うし、ここまでの憎しみを向けられるいわれはないと思う。
「不思議? まあ、そうでしょうね。あなたが特に何かをしたわけじゃないもの」
釣り気味な目に憎しみを湛えたまま、引きつるような笑みを浮かべる香梨奈さん。
そんな彼女が紡ぐ言葉は、まるで呪いでも吐き出している様だった。
「あんたが悪いわけじゃないことくらい分かってるわ。それでも憎まずにはいられないの! それだけあんたはあたしにとって邪魔なのよ!」
「……」
一息に言い切った香梨奈さんにあたしはもはや何も言えない。
全部分かっていて、それでもこんなことをしてしまうという彼女に掛ける言葉なんて思いつかなかったから……。
「はぁ……とにかくついて来てもらうわ。あたしももう後には引けないのよ」
感情を吐き出すようなため息を吐いて、香梨奈さんはデザインナイフを構えたまましのぶの腕を引き歩き出した。
「なっ⁉」
「何であんたみたいな女がいるのよっ。あんたさえいなければ、あたしはこんなに苦しまなかったのに!」
向けられる激情に言葉が詰まる。
好かれることの方が多いあたしだけれど、もちろん嫌われることだってある。
でも、これほどの強い感情をぶつけられたことはない。
「どうして、そんなに……?」
憎いと言われるほどのことをあたしはしてしまったんだろうか?
少なくとも香梨奈さんに関しては八つ当たりされているだけだと思うし、ここまでの憎しみを向けられるいわれはないと思う。
「不思議? まあ、そうでしょうね。あなたが特に何かをしたわけじゃないもの」
釣り気味な目に憎しみを湛えたまま、引きつるような笑みを浮かべる香梨奈さん。
そんな彼女が紡ぐ言葉は、まるで呪いでも吐き出している様だった。
「あんたが悪いわけじゃないことくらい分かってるわ。それでも憎まずにはいられないの! それだけあんたはあたしにとって邪魔なのよ!」
「……」
一息に言い切った香梨奈さんにあたしはもはや何も言えない。
全部分かっていて、それでもこんなことをしてしまうという彼女に掛ける言葉なんて思いつかなかったから……。
「はぁ……とにかくついて来てもらうわ。あたしももう後には引けないのよ」
感情を吐き出すようなため息を吐いて、香梨奈さんはデザインナイフを構えたまましのぶの腕を引き歩き出した。



