その日はパーティー前日という事でみんな大忙しだ。

 あたしも高志くんやすみれ先輩と一緒に校内を回って、明日のイベントの準備に不備がないか、調理部のお菓子は問題ないかなどチェックをしていた。

 寮に帰って来たのは門限ギリギリで、幹人くんとも会えずちょっと寂しいなと思う。

 でも、明日の楽しみに取っておこうということにして、早めにベッドに入った。


 急だったけれど、みんなで頑張って準備したハロウィンパーティー。

 なんだかんだ言って楽しみなイベント。


 まさかこのイベントが、波乱に満ちたものになるなんてこのときは思ってもいなかった。