「す、ストーップ! 流石にそれ以上はアウトだよ久保くん!」
あたしと久保くんの間に入り込んで、文字通り体を張って止めに入ってくれる。
「し、しのぶ……」
ちょっと本気で感動した。
「ああ?」
久保くんは少し不機嫌にしのぶを睨んだけれど、軽く息を吐き興ざめしたようにあたしの髪を放り投げる。
だから放り投げるなっての!
胸の内では悪態をついていたけれど、あたしは黙ってしのぶと一緒に久保くんの動向を伺った。
彼は黒板の方を向いたと思ったら、ふあぁぁ……と大きなあくびをして昨日の様に机に突っ伏す。
しばらく見ていたけど動く様子はない。
「……寝た?」
「……寝たね」
しのぶは彼が寝たことを確信するとフッと力を抜いた。
「こ、怖かった……」
「ごめん。ありがとうね、しのぶ。助けてくれて」
「ううん、当然だよ。友達じゃない」
当たり前のことをしただけだと言ってくれるしのぶにまたちょっと感動する。
その当たり前のことをしてくれる人ってのが、いくら友達でも出来ない人の方が多いって知っているから。
「しのぶ! ちょっと……」
ちょっとくすぐったい気持ちで自分の席に戻るしのぶを見ていたら、少し離れたところからクラスの女子がしのぶを呼んだ。
「ん? 何?」
そう言って席を離れる彼女を見送ると、あたしは寝ている久保くんを見てはぁ、とため息をついた。
全く、朝から疲れる。
そう思ったとき、誰かの声が耳に届く。
あたしと久保くんの間に入り込んで、文字通り体を張って止めに入ってくれる。
「し、しのぶ……」
ちょっと本気で感動した。
「ああ?」
久保くんは少し不機嫌にしのぶを睨んだけれど、軽く息を吐き興ざめしたようにあたしの髪を放り投げる。
だから放り投げるなっての!
胸の内では悪態をついていたけれど、あたしは黙ってしのぶと一緒に久保くんの動向を伺った。
彼は黒板の方を向いたと思ったら、ふあぁぁ……と大きなあくびをして昨日の様に机に突っ伏す。
しばらく見ていたけど動く様子はない。
「……寝た?」
「……寝たね」
しのぶは彼が寝たことを確信するとフッと力を抜いた。
「こ、怖かった……」
「ごめん。ありがとうね、しのぶ。助けてくれて」
「ううん、当然だよ。友達じゃない」
当たり前のことをしただけだと言ってくれるしのぶにまたちょっと感動する。
その当たり前のことをしてくれる人ってのが、いくら友達でも出来ない人の方が多いって知っているから。
「しのぶ! ちょっと……」
ちょっとくすぐったい気持ちで自分の席に戻るしのぶを見ていたら、少し離れたところからクラスの女子がしのぶを呼んだ。
「ん? 何?」
そう言って席を離れる彼女を見送ると、あたしは寝ている久保くんを見てはぁ、とため息をついた。
全く、朝から疲れる。
そう思ったとき、誰かの声が耳に届く。



