「ハロウィンパーティー、ですか?」

 三連休も終わり、いつものように細々とした生徒会のお仕事をしていたときだった。

 生徒会役員が揃っていたこともあり、坂本先輩が大事な報告があると立ち上がって話しだしたんだ。


 何でも、中間テストが終わってから準備を始めて生徒主体でハロウィンパーティーを行うことが急遽決まったんだそうだ。

 元々いくつかグループが出来ていて、それぞれが個人的に仮装などはしていたんだとか。
 でもそれが年々大規模になって行って、しかもそれぞれのグループで衝突してしまったりと少し問題になっていたのだそうだ。

 衣装が被ってると言い合いになったり、小道具を盗まれたなんてこともあったり。

 盗まれたっていう話は実際には借りただけだったけれど、その旨がうまく本人に伝わっていなかったらしい。


「そんな状態だったから、いっそ学校行事として学校側が管理してくれると助かるって要望は前からあったんだ」

 今回は学校側は許可を出すだけで、あくまでも生徒主体の行事だけれど。と、主にあたしに説明してくれた。


「でも本当に急な話ですね? いつもなら先生たちに許可を取る前に本当に必要なことなのか会議するのに」

 会計の先輩が驚きながら聞くと、坂本先輩は申し訳なさそうな笑顔を浮かべる。