地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

 やっちゃった、とは思うものの、口に入れたものを戻すわけにもいかない。

 あたしはそのままアーモンド風味のプリンを味わわせてもらった。

「んんー……あ、美味しい……」

 プリンの甘さの中にアーモンドの風味が広がって更に美味しくなってる。

 美味しくて幸せ過ぎて、つい頬がふにゃあっと緩んでしまった。


「美来……」

 呆然とした様子であたしの名前を呼ぶ遥華にハッとする。

 冗談で差し出したもの食べられて驚いたよね?

 失敗したかな? と思って顔を上げると優しく抱き締められた。

「へ? 遥華?」

「美来、可愛すぎ。二日だけなんて言わずにここに一緒に住まない?」

「ええ⁉」

 流石にそれは無理だよ、と答える前に今度は連さんが遥華ごと抱き締めてくる。


「ちょっ、本当に何なんだよこの可愛すぎる生き物は⁉」

「あの、連さん苦しい……」

 訴えるけれど、それが聞き届けられる前にまた他の声が掛けられた。


「……おい、お前ら人の女に何勝手に抱きついてんだよ? 特に連、お前どういうつもりだ?」

 いつの間に近くに来たのか、怒りを滲ませた銀星さんの声が降ってくる。

 人の女って、勝手なこと言わないで欲しい。