地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

「美来って本当に幸せそうに食べるよねー。見てるこっちまで幸せな気分になっちゃう」

「美味しいもの食べたら誰だってそうなるでしょ?」

 聞き返すように答えながら、あたしは二口目のプリンをすくう。

「それでも美来ほどじゃないよ。……でも確かにこのプリンは美味しいね。アーモンドの風味があって、あたし好み」

 あたしほどじゃないと否定しておきながら、遥華も幸せそうに食べている。

 でも待って。

「え? アーモンド?」

 どこにそんな風味があるの?


 不思議で聞くと、連さんが答えた。

「ああ、遥華はアーモンド好きだから入れてみたんだ。でもナッツ系はアレルギーとか苦手なやつもいるから、美来ちゃんの方には入れてない」

「そうなんですか? でもあたしは大丈夫ですよ?」

 連さんって思っていたより気遣い出来る人なんだなぁ。

 そんな風に感心して、連さんへの好感度は急上昇する。


「じゃあ味見してみる? はい、あーん」

 遥華が自分のスプーンですくったプリンを差し出してきたから、あたしはついいつものクセでそのスプーンをパクッと口に入れた。

「なーんて、って……え?」

 あたしにはいつものことだけれど、遥華は冗談で差し出しただけだったみたい。
 驚いた顔で見返された。