「え? な……美来? なんで……ってか、今の聞いて……」
驚愕という言葉がふさわしいほどの表情でつぶやいた久保くんは、直後カーッとまさにゆでだこのように顔を赤くした。
「あ……」
これは、気まずい。
久保くんの気持ちを盗み聞きしてしまった状態だから。
聞いてなかったことに――は、流石に無理だよね。
直接告白されたわけでもないのに返事をするっていうのも違うし……。
……というか、あたしはなんて返事をしたいと思ってるんだろう?
視線を外せないまま色々考えていると、赤い顔のまま口をはくはく開け閉めしていた久保くんがそれをギュッと引き結んだ。
そして……。
「ウソだろぉーーー⁉」
叫びながら走り去ってしまった。
「……は?」
「なんだ久保、相当恥ずかしかったのか?」
呆気に取られるあたしと違い、起き上がりながら勇人くんが言う。
「まあ、本人に聞かれてるとは思わねぇだろうからな」
明人くんはあたしに手を貸してくれながら苦笑いしていた。
立ち上がったあたしはスカートについたほこりを手で払い、久保くんが去って行った方を見る。
久保くん、大丈夫かな?
このまま変な風にギクシャクしないと良いんだけど……。
驚愕という言葉がふさわしいほどの表情でつぶやいた久保くんは、直後カーッとまさにゆでだこのように顔を赤くした。
「あ……」
これは、気まずい。
久保くんの気持ちを盗み聞きしてしまった状態だから。
聞いてなかったことに――は、流石に無理だよね。
直接告白されたわけでもないのに返事をするっていうのも違うし……。
……というか、あたしはなんて返事をしたいと思ってるんだろう?
視線を外せないまま色々考えていると、赤い顔のまま口をはくはく開け閉めしていた久保くんがそれをギュッと引き結んだ。
そして……。
「ウソだろぉーーー⁉」
叫びながら走り去ってしまった。
「……は?」
「なんだ久保、相当恥ずかしかったのか?」
呆気に取られるあたしと違い、起き上がりながら勇人くんが言う。
「まあ、本人に聞かれてるとは思わねぇだろうからな」
明人くんはあたしに手を貸してくれながら苦笑いしていた。
立ち上がったあたしはスカートについたほこりを手で払い、久保くんが去って行った方を見る。
久保くん、大丈夫かな?
このまま変な風にギクシャクしないと良いんだけど……。



