「っ⁉」
え……あたし?
驚いて、思わず大きな声が出そうになる。
久保くんがあたしに骨抜きになってるなんて噂があるの?
どうしてそんな噂が?
そう思う一方で、どこか嬉しいと思ってしまっている自分がいる。
骨抜きになんてしてはいないけれど、そうなるってことは久保くんがあたしに好意を持っているってことになるわけで……。
それを嬉しいと思うってことは……。
……どうしよう、この気持ちって……。
何故かよく奏からは鈍感だって言われるあたしだけれど、自分の気持ちにまで鈍感じゃないと思う。
初めて抱くこの強い感情は、きっと……。
「……美来? お前、もしかして――」
「っ……美来っ」
右の方から勇人くんのつぶやきが聞こえたと思ったら、すぐに明人くんの切羽詰まったような声が聞こえた。
「お前この状況であんまり引っ付くな。色々と我慢出来なくなるだろ?」
「え? ごめん、でも流石に三人だと狭くて……」
何を我慢するのか分からなかったけれど、とにかくくっつかない方がいいことだけは分かったから離れた。
でもそうすると今度は勇人くんにくっつく感じになっちゃって……。
え……あたし?
驚いて、思わず大きな声が出そうになる。
久保くんがあたしに骨抜きになってるなんて噂があるの?
どうしてそんな噂が?
そう思う一方で、どこか嬉しいと思ってしまっている自分がいる。
骨抜きになんてしてはいないけれど、そうなるってことは久保くんがあたしに好意を持っているってことになるわけで……。
それを嬉しいと思うってことは……。
……どうしよう、この気持ちって……。
何故かよく奏からは鈍感だって言われるあたしだけれど、自分の気持ちにまで鈍感じゃないと思う。
初めて抱くこの強い感情は、きっと……。
「……美来? お前、もしかして――」
「っ……美来っ」
右の方から勇人くんのつぶやきが聞こえたと思ったら、すぐに明人くんの切羽詰まったような声が聞こえた。
「お前この状況であんまり引っ付くな。色々と我慢出来なくなるだろ?」
「え? ごめん、でも流石に三人だと狭くて……」
何を我慢するのか分からなかったけれど、とにかくくっつかない方がいいことだけは分かったから離れた。
でもそうすると今度は勇人くんにくっつく感じになっちゃって……。



