「ううん、こっちこそ。じゃあバイバイ」
「じゃあねー」
そうして彼女たちは大きなゴミ箱を持って去って行った。
「なぁ美来、もしかしてさっき照れてた?」
「へ?」
クラスメートを見送っていると、明人くんがズイッと近づいてきて下から覗き込むように腰をかがめていた。
上目遣いで見てくる様は、正直可愛い。
「なんか、珍しく恥ずかしがってるように見えたけど?」
「え? いやその……」
別に誤魔化す必要はなかったんだけど、ニヤニヤとイタズラっ子のような顔で見て来られたから素直にそうだよ、って言いにくかった。
……それに、勇人くんがまた一歩引いてたから。
普段は変わらず仲の良い双子で、今までと同じように常に一緒にいるしじゃれ合ってる。
でも、こうして明人くんがあたしに絡んでくると遠慮しちゃってる感じ。
話を聞いてからまだ数日だし、勇人くんが自分の気持ちにどう決着をつけるのか見守ろうと思ったけれど……。
いつになるか分からないから、何だかちょっと辛い。
やっぱり二人は常に仲の良い双子でいて欲しいなって思う。
あたしと奏とはまた違った双子の形。
そんな二人を見ていると、なんて言うかほっこりしてこっちまで元気になれるから……。
だから急かすつもりはないけれど、早く気持ちの整理をつけて欲しいなって思う。
「じゃあねー」
そうして彼女たちは大きなゴミ箱を持って去って行った。
「なぁ美来、もしかしてさっき照れてた?」
「へ?」
クラスメートを見送っていると、明人くんがズイッと近づいてきて下から覗き込むように腰をかがめていた。
上目遣いで見てくる様は、正直可愛い。
「なんか、珍しく恥ずかしがってるように見えたけど?」
「え? いやその……」
別に誤魔化す必要はなかったんだけど、ニヤニヤとイタズラっ子のような顔で見て来られたから素直にそうだよ、って言いにくかった。
……それに、勇人くんがまた一歩引いてたから。
普段は変わらず仲の良い双子で、今までと同じように常に一緒にいるしじゃれ合ってる。
でも、こうして明人くんがあたしに絡んでくると遠慮しちゃってる感じ。
話を聞いてからまだ数日だし、勇人くんが自分の気持ちにどう決着をつけるのか見守ろうと思ったけれど……。
いつになるか分からないから、何だかちょっと辛い。
やっぱり二人は常に仲の良い双子でいて欲しいなって思う。
あたしと奏とはまた違った双子の形。
そんな二人を見ていると、なんて言うかほっこりしてこっちまで元気になれるから……。
だから急かすつもりはないけれど、早く気持ちの整理をつけて欲しいなって思う。