地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

「あ、奏、しのぶ! 二人ともちゃんと楽しめた?……って、大丈夫そうだね」

 別行動をしたことで奏の過保護が暴走していないかと思ったけれど……そうだよね、奏がこんなチャンス逃すわけなかったよね。

 並んで歩いて来る二人はしっかり恋人繋ぎで手を繋いでいたから。


 うん、そうだったよ。
 奏はあたしに対して過保護ではあるけれど、あくまでも冷静だ。

 あたしに確実な危険がない限りは、しっかりと自分の望みも叶えるやつだった。


 なーんだ。
 あたしが心配するまでもなくちゃんとデートしてるんじゃない。


「楽しんだに決まってるだろ? 最初のジェットコースター一緒に乗れなかったからな。しっかりエスコートさせてもらった」

「ふふっ……奏優しいし、とっても楽しかったよ。ありがとう」

 そう言って無邪気に笑うしのぶを見て、奏が優しいのは好きな子にだけだよって言おうかちょっと迷った。

 あたしにも過保護で優しいところはあるにはあるけれど、兄妹ゆえの遠慮のなさからかなりズバッと言われることもあるし。

 他の子に優しくすることもあるけれど、そういうのは大体好きな子の前だから紳士的に振る舞ってるってだけだ。


 奏は結構……かなり打算的な性格してるからなぁ……。