「ちなみにかなちゃんは今日の昼頃には分かってたみたいだぜ?」
右耳から聞こえる。
「あれはホント、ビックリしたよな?」
今度は左耳から。
だから近いって――ん?
「ホラ、言ってみろよ」
これは右。
「ま、分かんねぇなら仕方ねぇけど」
これは左。
「……右が青い髪の勇人くんで、左が赤い髪の明人くん」
これで合っているはずだ。
「え……?」
「マジ?」
驚きの声に、やっぱり合ってたんだなと思う。
「え、と。とりあえず答えたんだから離してくれないかな?」
「あ、ああ」
と、明人くんの声が聞こえた。
離してもらったら、あたしはすぐに二人と距離を取る。
ちゃんと答えたんだからもう何かしてくることはないだろうけれど、念のため。
かなり回されたからまだ少しふらつくけど、すぐに戻るだろう。
「いや、もしかしたらとは思ったけどさ……」
「まさかマジで当てるとは……」
自分たちで聞いておいてかなり驚いてる二人に、あたしは言った。
「奏も分かったんでしょう? なら、あたしも聞き分けられたっておかしくないじゃない」
当然のことだと思いながらそう言ったのに、二人はさらに驚いた表情。
右耳から聞こえる。
「あれはホント、ビックリしたよな?」
今度は左耳から。
だから近いって――ん?
「ホラ、言ってみろよ」
これは右。
「ま、分かんねぇなら仕方ねぇけど」
これは左。
「……右が青い髪の勇人くんで、左が赤い髪の明人くん」
これで合っているはずだ。
「え……?」
「マジ?」
驚きの声に、やっぱり合ってたんだなと思う。
「え、と。とりあえず答えたんだから離してくれないかな?」
「あ、ああ」
と、明人くんの声が聞こえた。
離してもらったら、あたしはすぐに二人と距離を取る。
ちゃんと答えたんだからもう何かしてくることはないだろうけれど、念のため。
かなり回されたからまだ少しふらつくけど、すぐに戻るだろう。
「いや、もしかしたらとは思ったけどさ……」
「まさかマジで当てるとは……」
自分たちで聞いておいてかなり驚いてる二人に、あたしは言った。
「奏も分かったんでしょう? なら、あたしも聞き分けられたっておかしくないじゃない」
当然のことだと思いながらそう言ったのに、二人はさらに驚いた表情。



