強く、強く。
心の底から。
魂の奥底から。
力強い旋律に、ただひたすら止まれと願う。
歌い終わった頃には、肩で息をしていた。
シンと静まり返っている様子に気づき視線を地上へと戻すと、みんながあたしを見ている。
分かってはいたけれど、注目を浴びていることに一瞬息を呑む。
でも、久保くんのことが気になっていたので彼の姿を探す。
さっきとほぼ同じ位置にいたからすぐに見つけらた。
仲間の人がすぐに止血してくれていたのか、手首より少し上の位置に布が巻かれている。
思ったよりは深くなかったのか、その巻かれている布まで血まみれにという状態では無いようでホッとする。
そうして、歌で発散したこともあって荒ぶっていた感情も落ち着きを取り戻すと、どこからか「……すげぇ」という言葉が聞こえてきた。
「ん?」
と思っている間にザワザワと波が広がるように騒がしくなる。
「《かぐや姫》だ!」
また誰かがそう大声で言うと、ざわめきはさらに大きくなる。
「……」
あれ? ちょっとこれ、ヤバくない?
「美来! 早く来い! 逃げるぞ!」
「え? ええ⁉」
奏に呼ばれてステージを降りると、大勢がこっちに向かって来るような足音が聞こえてきた。
心の底から。
魂の奥底から。
力強い旋律に、ただひたすら止まれと願う。
歌い終わった頃には、肩で息をしていた。
シンと静まり返っている様子に気づき視線を地上へと戻すと、みんながあたしを見ている。
分かってはいたけれど、注目を浴びていることに一瞬息を呑む。
でも、久保くんのことが気になっていたので彼の姿を探す。
さっきとほぼ同じ位置にいたからすぐに見つけらた。
仲間の人がすぐに止血してくれていたのか、手首より少し上の位置に布が巻かれている。
思ったよりは深くなかったのか、その巻かれている布まで血まみれにという状態では無いようでホッとする。
そうして、歌で発散したこともあって荒ぶっていた感情も落ち着きを取り戻すと、どこからか「……すげぇ」という言葉が聞こえてきた。
「ん?」
と思っている間にザワザワと波が広がるように騒がしくなる。
「《かぐや姫》だ!」
また誰かがそう大声で言うと、ざわめきはさらに大きくなる。
「……」
あれ? ちょっとこれ、ヤバくない?
「美来! 早く来い! 逃げるぞ!」
「え? ええ⁉」
奏に呼ばれてステージを降りると、大勢がこっちに向かって来るような足音が聞こえてきた。



