「ありがと。……で、だからお金払いに来たってところかな? 銀星、諦めてはいないみたいだったし」

「……うん、そーゆーこと」

 理解が早くて助かった。

 詳しく聞かれても困るからね。


 そのままレジに行って遥華にこの間の服代を支払うと、彼女は「あ、そうだ」とスマホを取り出した。

「連絡先交換してもいい? 今度一緒に遊ぼうよ」

 その気軽さに「いいよ」とあたしも気軽に返す。

 あたしも遥華と遊んでみたかったし。


 そうして連絡先を交換すると、丁度遥華が他の店員さんに呼ばれた。

 あたしもそんなに長居は出来ないし、とそのまま別れる。


「じゃあね、後で連絡するから」

「うん、またね」

 そうして服の代金も支払いスッキリしたあたしは、心置きなく次の用事へと向かうのだった。