……明人くんと勇人くん?
見ると二人は丁度人だかりをかき分けてきたところだった。
「ん? 美来?」
「おい、どうしたんだ!?」
二人が現れた時点で殴り合いのケンカは止まっていたため、すぐにあたしのところに来てくれる。
「あ、ううん。ちょっと髪切られちゃっただけだから」
ケガはしてないよ、と微笑んだけれど二人は顔色を変えた。
「だけ、じゃねぇだろ? 美来の綺麗な髪切るとか、ありえねぇんだけど」
「だな。切ったのは……テメェか」
「ひっ」
まだハサミを持っていたせいですぐに特定されてしまった不良。
でも一応謝ってくれたし、そこまで怒るようなことじゃない。
だからかばってみたけど……。
「大丈夫だよ。その人一応謝ってくれたし、それに切られたのだって少しだし」
「美来は優しいな」
と、勇人くんは優しい目であたしを見る。
でも、視線を不良の方へ戻した時には怒りを宿らせていた。
「美来はそういうけど、こっちはそうもいかねぇんだよ」
「だな、元々はこいつらが如月さんの命令聞かねぇで北校舎で問題起こしたのが悪ぃんだし」
「……」
まあ、それもそうだ。
と思ったので、それ以上は黙ることにした。
見ると二人は丁度人だかりをかき分けてきたところだった。
「ん? 美来?」
「おい、どうしたんだ!?」
二人が現れた時点で殴り合いのケンカは止まっていたため、すぐにあたしのところに来てくれる。
「あ、ううん。ちょっと髪切られちゃっただけだから」
ケガはしてないよ、と微笑んだけれど二人は顔色を変えた。
「だけ、じゃねぇだろ? 美来の綺麗な髪切るとか、ありえねぇんだけど」
「だな。切ったのは……テメェか」
「ひっ」
まだハサミを持っていたせいですぐに特定されてしまった不良。
でも一応謝ってくれたし、そこまで怒るようなことじゃない。
だからかばってみたけど……。
「大丈夫だよ。その人一応謝ってくれたし、それに切られたのだって少しだし」
「美来は優しいな」
と、勇人くんは優しい目であたしを見る。
でも、視線を不良の方へ戻した時には怒りを宿らせていた。
「美来はそういうけど、こっちはそうもいかねぇんだよ」
「だな、元々はこいつらが如月さんの命令聞かねぇで北校舎で問題起こしたのが悪ぃんだし」
「……」
まあ、それもそうだ。
と思ったので、それ以上は黙ることにした。



