もうあんな人達と関わるのはごめんだった。
立て続けにサードキスまで奪われて、もう散々としか言いようがない。
親友の裏アカウントの悪口を見て、いっぱいいっぱいになって飛び出したはず。
何の解決もしていないけど、月を見て少しは落ち着いたと思ったらこんなことになって……。
本当にもう散々だ。
とにかくもう家に帰ろう。
すっごく怒られるだろうけど、奏に会えばきっとこのどうにもできない感情も少しは落ち着くかもしれないと思った。
そうして戻ってきた駅に奏がいた。
スマホの電源は切っていなかったから、GPSを使って場所を調べて追いかけて来てくれたらしい。
「美来! お前どこ行ってたんだ!?」
焦りと心配の表情でそう叫んだ奏を見た途端、緊張の糸が切れたのか、安心したのか。
堰を切ったように涙が溢れて来た。
ひたすら泣き続けるあたしに、奏は何も聞かないでいてくれた。
ただ、言ってくれる。
「俺はいつでも一緒にいるから! 俺だけは絶対、お前を裏切らないから!」
その言葉で色んなものが救われた。
解決した訳ではないし、一晩に起こった事が無かった事にはならない。
でも、奏のその言葉のおかげで勇気を持てた。
そして、今のあたしがあるんだ。
立て続けにサードキスまで奪われて、もう散々としか言いようがない。
親友の裏アカウントの悪口を見て、いっぱいいっぱいになって飛び出したはず。
何の解決もしていないけど、月を見て少しは落ち着いたと思ったらこんなことになって……。
本当にもう散々だ。
とにかくもう家に帰ろう。
すっごく怒られるだろうけど、奏に会えばきっとこのどうにもできない感情も少しは落ち着くかもしれないと思った。
そうして戻ってきた駅に奏がいた。
スマホの電源は切っていなかったから、GPSを使って場所を調べて追いかけて来てくれたらしい。
「美来! お前どこ行ってたんだ!?」
焦りと心配の表情でそう叫んだ奏を見た途端、緊張の糸が切れたのか、安心したのか。
堰を切ったように涙が溢れて来た。
ひたすら泣き続けるあたしに、奏は何も聞かないでいてくれた。
ただ、言ってくれる。
「俺はいつでも一緒にいるから! 俺だけは絶対、お前を裏切らないから!」
その言葉で色んなものが救われた。
解決した訳ではないし、一晩に起こった事が無かった事にはならない。
でも、奏のその言葉のおかげで勇気を持てた。
そして、今のあたしがあるんだ。