ヤバイ!
ビルに明かりはついてなかったから誰もいないと思ったのに!?
パッと見窓から明かりが漏れているところはなかったので、誰もいないと思っていた。
もしかして警備員さんとか?
そう思って警戒しながら隠れる。
寝そべっていたから、見つかることはないと思う。
このままやり過ごせれば……。
と思っていたのに、何だか様子がおかしい。
警備員さんって、普通は一人。多くても二人くらいだよね?
屋上に出てきた人物は、一人二人なんてものじゃなかった。
ぞろぞろと。
まさにぞろぞろと屋上に多くの人が出てくる。
話し声も聞こえたので、それがすべて男の人だというのも分かった。
そーっと頭を少し上げて、彼らが何者なのか様子を見る。
みんなどこかの学校の制服を着ていた。
全部見れたわけじゃないけど、多分みんな同じ制服だと思う。
そして、ピリッとした緊迫した雰囲気も感じ取れた。
二人のリーダー格っぽい人達が現れるとその緊張感は最高潮に達し、どちらかが「始めるか」と言葉を発すると張り詰めていた糸が切れるかのように文句の言い合いが始まった。
よくは分からないけれど、お互いに不満に思っていることが多々あったらしい。
そして、口論から始まったケンカは当然のように手が出始める。



