地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

 どうしようかと途方に暮れていると勇人くんが声を上げる。

「た、高峰 銀星のことなら久保が良く知ってるはずだから!」

 奏の変貌ぶりに戸惑っていたらしい勇人くんは、叫ぶようにそう言った。


「……え?」

 久保くんが?


 どういうことだろうと今まで黙っていた久保くんを見ると、まさに苦虫を噛みつぶしたような顔をしていた。

「ちっ……余計なこと言いやがって」

 久保くんは文句は言うけど否定はしない。
 本当に銀星さんのことをよく知ってるってことなの?

 そう思って久保くんの言葉を待つ。

 奏も彼の言葉を待っていた。
 ……というより、無言で見つめて早く話せと圧力を掛けていたと言った方が合っているかもしれない。

 その圧力に負けたわけじゃあないだろうけど、久保くんは嫌そうにしつつも話してくれる。


「言っとくけど、そこまで良く知ってるわけじゃねぇからな? ただ、あいつは俺の異母兄ってだけだから」

「へー…………え!?」

 無難な相槌を打とうとして、言葉をちゃんと理解したと同時に驚きの声が出た。


 え? 今なんて言ったの?
 異母兄って、兄?
 つまり半分血のつながった兄弟ってこと!?

 驚きすぎてしばらくそのまま固まってしまった。