「そう……」
まあ、当然とぼけるよね。
あたしは今度はポケットからカッターを取り出した。
百均で売っているような切れ味もそこまで良くない普通のカッター。
「じゃ、これは見覚えある?」
「は? 知らないわよ」
「この間刃をめいいっぱい出した状態で机の中に入ってたのよね」
それを言うと、彼女達は『ああ、あれね』といった表情になる。
ケガでもすればいいのにとか言っていたんだから、覚えがないわけがない。
「さあ? 知らないけど?」
それでも彼女達はしらを切る。
ま、予想通り。
あたしは少しだけカッターの刃を出すと、彼女達の中のリーダー格っぽい子に投げつけた。
と言ってもケガをさせるつもりはないから、顔の横すれすれを狙う。
カッターは彼女を通り越して背後の黒板にぶつかりカシャンと音を立てて落ちた。
「……え?」
「あ、ごめんね? 手が滑っちゃった」
わざとらしく笑顔を作る。
教室内の空気が一変するのを感じた。
「あたし、基本は平和主義だからさ……こういうことはあまりしないんだけど」
一度言葉を切って表情を変える。
真顔になって、射抜くように彼女の目を見た。
「やられた分はやり返すことにしてるの」
かすれ声じゃあ格好はつかないけれど、冷たく聞こえるように声を出した。
まあ、当然とぼけるよね。
あたしは今度はポケットからカッターを取り出した。
百均で売っているような切れ味もそこまで良くない普通のカッター。
「じゃ、これは見覚えある?」
「は? 知らないわよ」
「この間刃をめいいっぱい出した状態で机の中に入ってたのよね」
それを言うと、彼女達は『ああ、あれね』といった表情になる。
ケガでもすればいいのにとか言っていたんだから、覚えがないわけがない。
「さあ? 知らないけど?」
それでも彼女達はしらを切る。
ま、予想通り。
あたしは少しだけカッターの刃を出すと、彼女達の中のリーダー格っぽい子に投げつけた。
と言ってもケガをさせるつもりはないから、顔の横すれすれを狙う。
カッターは彼女を通り越して背後の黒板にぶつかりカシャンと音を立てて落ちた。
「……え?」
「あ、ごめんね? 手が滑っちゃった」
わざとらしく笑顔を作る。
教室内の空気が一変するのを感じた。
「あたし、基本は平和主義だからさ……こういうことはあまりしないんだけど」
一度言葉を切って表情を変える。
真顔になって、射抜くように彼女の目を見た。
「やられた分はやり返すことにしてるの」
かすれ声じゃあ格好はつかないけれど、冷たく聞こえるように声を出した。



