地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

「最低」

 思わず呟いた。


 男達は当然として、同じ女なのに平気でそういう事を言う人にはさらに反吐が出る。


「ちょっと、そこまでやるの?」

 流石に宮根先輩もやりすぎだと思ったのか止めに入ってくれた。
 宮根先輩は常識や倫理観はまともなようで少し安心する。

 でも、それらが崩壊しているらしい派手女子は――。


「当たり前じゃない。やるなら徹底的に、よ?」

 楽しそうにクスクスと笑っていた。


「なっ!?」

 流石に引いた宮根先輩だけれど、一応は協力者だからだろうか。
 それとも、派手女子や男達の様子に怯んだのか。

 それ以上は止めに入らなかった。


「さぁて、どれだけ良いカラダしてんのか見せてくれよ?」

 そう言って男達の中から一人が進み出てきてあたしの手首を掴む。


 あたしはその手首を返して男の手を外し、ためらうことなくそいつの急所を蹴り飛ばした。

「ぐひゅっ!?」


 これだけ最低な奴らが相手なら気兼ねなく殴れそうだ。


「……そうだよね。やるなら徹底的に、ね」

 自分でも驚くくらい低く冷たい声が出た。

 そしてそれに応えるのは同じく冷たい奏の声。


「だな。これだけ最低な奴らなら、気兼ねなく殴れそうだ」

 やっぱり同じことを考えている奏に、くすっと少し笑ってしまう。