地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

 でも階段から突き落とそうとするとか……容赦がなくなってきたな。

 今朝奏が、あたしがギャル系の女子にも睨まれたって言ってたから、もしかするとそっちの方からも嫌がらせされているのかもしれない。


 ええー……メンドクサイ。

 別々に対処しなきゃダメかなぁ?

 片方潰したらもう片方も諦めるとかしてくれると助かるんだけど。


 そんなことを思いながら、癒しと疲労の昼休みになった。


「美来、大丈夫なのか?」
「何かされてんじゃねぇの?」

 食堂までの道中、勇人くんと明人くんがあたしの横を歩きながら心配してくれる。

 それに少し癒されながら「大丈夫だよ」と答えた。


 何だか面倒になってきたし気力が削られてきてはいるけれど、あと少しの辛抱だから逆に余計なことはしないで欲しい。

 心配してくれるのは嬉しいんだけどね。


「そうか? 何かされたら言えよ? そいつらぶちのめしてやるから」

 大丈夫と言ったのにまだ心配そうに勇人くんがそう言うと、明人くんは不機嫌そうに前方を見た。

「何かされたってのは、こいつのことも入ってるからな?」

 その前方にいるのは久保くんだ。


 いつものようにあたしの腕を掴んで引っ張っている。


 昨日は逃げたら後でひどい目に遭った。

 それくらいなら最初からここで腕掴まれていた方がマシだと判断したんだ。