地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

「ま、今まではいつも顔合わせてたからな。それよりほら、リスト作っといたぞ?」

「ん? 早いね?」

 渡された紙を受け取り目を通す。


 これが何か。

 あたしと奏の仲だから言わなくても分かるけど、これはいじめ主犯格のリストだ。

 何かあるといつも奏が情報収集してくれる。


 今回も月曜に言っていた通り調べてみてくれたみたいだ。

 でも流石に今回はもう少しかかるかと思っていたんだけれど……。


「いや、生徒数が多いからかな? 情報自体は出るわ出るわで……。それを整理する方が大変だった」

「そっかー、ご苦労様です」

 なんて相槌を打ちながらリストを見終えると、あたしは「ふーん……」と目を細めた。


「やっぱりか……。多分この辺りの人だと思うんだ」

 リストの一部を指差しながら言うと、奏も覗き込んで「そうだよなぁ」と同意する。

「その中でもありそうなのって誰か分かるか?」

「流石に分かんないや。この辺りの人達ってみんな大体いつも睨んできてたから」

「……まあ、だろうな」

 呆れ気味に奏が答えて話がひと段落する。


 すると「そういえば」と話題が変えられた。