地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

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 そんな翌日。


 ちょっと喉痛いかも……。


 今日も今日とて机周りの片づけをしながらそう思った。

 風邪薬は一応飲んでおいたけれど、のど飴も欲しいかもしれない。


 そんなことを考えながらあたしはちまちまと画鋲(がびょう)を拾っていた。

 今日の机周りは山盛り画鋲。


 刺さって痛い思いでもすれば良いんじゃない? というより、完全なるただの嫌がらせだ。

 まあ、これなら拾ってケースに戻すだけだから楽と言えば楽だけど。


 シューズロッカーの方はあたしが利用していないことに流石に気付いたのか、大した嫌がらせはされなくなった。

 まあ、何やら張り紙は増えていたけれど。


 そんな風に一通り拾い終えたころ、教室に誰かが入ってきたことに気付く。

 素知らぬふりをするクラスメイトかな? と思って気にしないでいたけれど、その人はこっちに近付いてきた。


「美来、おはよう」

 見るとそれは奏だった。


「おはよう。なんか朝会うのは久しぶりな気がするね」

 あたしがいじめ対処のため早く寮を出るせいか、朝奏と会うことが無くなってしまった。

 と言っても、月曜には顔を合わせたから二日程度だけど。