地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

「こんな風になるのは星宮さんだけだ。何故かね」

「……えーっと、それって……?」


 意外過ぎて理解が追いつかなかったけれど、その言葉を単純に考えると好きとかそういうものになるんだろうか?

 でも高志くんの視線や態度にはそんな感情は微塵(みじん)も感じられない。

 だから尚更戸惑った。


「理由は分からないが……まあ可愛らしい人だとは思っているからじゃないかな、とは思っている」

 あくまで分析するような言い方にスルーしそうになったけれど、今可愛らしい人だとか言った?


 え? 誰が誰をそう思ってるって?


 全く可愛いとか思っていなさそうな顔で言われても信じられるわけがなかった。

 でも、続いた言葉でちょっと納得がいく。


「昼食を食べているときとか、有栖川先輩とのやり取りとか見ていたらそう思った」

「……ああ」

 そういえば、前の学校の頃もよく言われていた気がする。

 ご飯食べているときのあたしはうさぎやハムスターみたいで可愛い、とかって。


 あれか。

 愛玩動物的な可愛いか。


 それでどうして顔を赤くしたりするのかはよく分からなかったけれど、高志くん本人もよく分かっていないみたいだった。

 それなのにあたしが分かるわけがない。


 なので、あたしはその辺りを考えることを放棄(ほうき)した。