「いや、だから近付くなって――」
「だから不名誉なこと言わないでって――あ?」
ベッドを挟んでいたからはじめ見えなかったのと、近付いたときは足元に注意していなかったのとで気付けなかった。
気付いたときには足元にあったスツールに足を引っかけてしまう。
「うわっとっと!」
「お、おい?」
転んだり倒れてしまったりということは無かったけれど、高志くんに掴まってしまう状態にはなってしまった。
高志くんもとっさに支えようとしてくれたみたいで、腰を掴んでくれている。
「あ、ごめんね。ありがとう」
「っっっ!!?」
お礼を言ったけれど、高志くんはさっきと同じくらい顔を真っ赤にさせてしまった。
「……やっぱり本当にムッツリ?」
思わずそう言ってしまうと。
「とにかく離れてくれ……あと、貴女こそ不名誉なこと言わないでくれ」
と返されてしまった。
ごもっともだったので素直に「ごめん」と言って離れる。
「でも女の子とくっついたり、薄着見ただけでそんなになっちゃうとか、今までどうしてたの?」
不思議に思って聞いてみると、意外な答えが返ってきた。
「……今まではこんなこと無かった」
「え?」



