地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

 そういえば高志くんはここで休んでたんだっけ?
 具合悪いのかな?


「えっと、大丈夫?」

 悪化していないか少し心配になって聞いてみると、「大丈夫に見えるか?」と睨まれてしまった。

 つまり大丈夫じゃない、と。


「じゃあ、横になっていた方が良いんじゃあ」

 と言って近付くと、手のひらを向けられストップと止められる。


「いや、星宮さんは俺に近付かないでくれ」

「え?」

「今近付かれると色々と思い出してしまうから」

 と言うと、高志くんは聞いてもいないのに一人でぶつぶつ話し出した。


「星宮さんの声なんかヤバイから。授業中も思い出して授業どころじゃなかったし、仕方なく保健室で休んでいたらこんなことになるし……」

「……」

「大体なんで肌着の格好でいるんだ。やっぱり痴女なのか? 男誘ってるのか?」

「ちょっと待った!」

 黙って聞いていたらまた失礼なことを口走らせた高志くん。

 流石に今回は反論させてもらう。


「さっきも言ったけど濡れちゃったから着替えに来ただけだって! 痴女とか男誘ってるとか不名誉なこと言わないで頂戴!」

 ズカズカと近付いて彼の目の前に立った。

 近付くなと言われたけれど、こういうのはハッキリ言っておかないと。