地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

 久保くんはニヤニヤと高志くんの顔を覗き込むと、彼の後ろに回ってその頭を両手でガシリと掴んだ。

「女に興味ねぇって言ってたけどさぁ? お前実はただのムッツリだろ?」

「っ! な、何を……?」

「そうじゃ無いってんならちゃんと見て言えよ」

「お、おい!」


 久保くんは高志くんの頭を掴んだ手に力を入れて無理矢理動かそうとしている。

 グググ、と抵抗もむなしく高志くんの顔がこっちに向けられ、あたしと目が合った。
 
 瞬間、高志くんの顔が茹で上がる。


「へ?」

 ふすふすと湯気でも出てきそうなほどの赤さにあたしの方が驚いてしまう。


 え? あたしの格好見てこうなってるってこと?

 いや、普通に夏の薄着って程度の服装だよ?


 濡れていて多少ピッチリしてはいるけど、グレーのタンクトップ姿だ。

 ブラが透けているってこともないはず。


 これで赤くなるなら水着姿は全部アウトってなっちゃうでしょう。

「うっわ、マジでムッツリ」

「なっ! こら離せ久保!」

 抵抗する高志くんに、それをオモチャにする久保くん。


 何かもうどうでも良いから、さっさとどっか行ってくれないかな……。