地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

「本当に分かったから、離してー!」

「そうだ! 離せ久保!」

「何うらやましいことしてんだ!?」

 勇人くん、明人くんもあたしを助けようとしてくれる。


 でも明人くん、うらやましいって何?

 友達同士のハグならいつでもするよ?


「まあ待てって。分かったなら今日の分のお仕置きしないとな」

「は? お仕置き?」

 何でそんなことされなきゃいけないの?


 まだ離してくれそうにない久保くんに本気でイラついてきた。

 これは最終手段を使ってでも抜け出した方が良いかもと思ったとき、久保くんの手がわき腹の辺りを撫でる。


「っひ! 何? くすぐったいんだけど!?」

 肌着の上からゆっくり上下に撫でられてくすぐったい。

 お仕置きってくすぐること?


「お、綺麗にくびれてんじゃん。胸も思ったよりありそうだし、お前地味なわりにいいカラダしてんのな?」

「はい!?」

 突然の変態発言に大事なところを蹴り上げてやろうかと思ってしまう。

 でも体勢的に出来ないので実行には移せなかった。


「ああ、そういえば首も弱かったよな?」

「ひゃっ!?」

 首に生暖かい息がフーッとかけられ変な声が出てしまう。