今日のお昼は何にしようか。
二階席に行くならやっぱりデザートは欲しいけれど、毎日つけてたらお金が無くなってしまう。
今日は我慢して定食……いや、節約してうどんにしておくべきか……。
うん、うどんにしよう。
あのだしの香りも気になってたしね!
そうしてうどんを注文したあたしは今日も三人に連れられて二階席へと向かう。
二日目だから昨日ほどの騒がしさはない。
でもまあ、今日もなの!? って感じの驚きは感じた。
そして敵意はさらに増したようだ。
目論見通りではあるんだけれど、やっぱりこの視線は慣れないなぁ……。
「じゃあまたな、美来」
二階に着くと久保くんはそう言って一人《月帝》のテーブルに向かって行った。
またなって、明日までは会わないでしょうに。
どうせ午後の授業は出ないんだろうし、そうなると寮でも鉢合わせすることはまずない。
生活時間帯が違うんだもん。
寮で会うことがあるとすれば休みの日くらいでしょう。
そうして久保くんを見送ると、あたしは明人くんと勇人くんに手を引かれて《星劉》のテーブルの方へ連れられて行く。



