「つったって俺は行かねぇぞ!? 馬に蹴られたくはねぇ」
『この数式だけ教えてもらったら帰るから大丈夫だって。でもまあ無理なら仕方ねぇな、じゃあ俺だけで行くよ』
そう言って電話を切ろうとする慎也に俺は「待て!」と止める。
日高の部屋に倉木と慎也。
勉強するだけとは言え男二人に女一人という状況は良くない気がする。
せめて女子一人連れてけよ、と思った。
「俺の代わり行かせるから、ちょっと待ってろ!」
そう伝えた俺は電話を切り、そのまま代わりの人間にと沙良に連絡を取ろうとする。
でも、電話マークの発信をタップしようとしてピタッと止まった。
沙良を行かせた場合を考える。
慎也と一緒に二人で日高カップルのところに行く。
まあ、勉強するだけなんだろうけど……。
もしその後でメシ食いに行ったりとかちょっと出かける事になったら……。
なんか、Wデートっぽくね?
そう考えた途端、嫌だ! と思った。
何が嫌とか、よく分かんねぇけど……とにかく嫌だった。
『この数式だけ教えてもらったら帰るから大丈夫だって。でもまあ無理なら仕方ねぇな、じゃあ俺だけで行くよ』
そう言って電話を切ろうとする慎也に俺は「待て!」と止める。
日高の部屋に倉木と慎也。
勉強するだけとは言え男二人に女一人という状況は良くない気がする。
せめて女子一人連れてけよ、と思った。
「俺の代わり行かせるから、ちょっと待ってろ!」
そう伝えた俺は電話を切り、そのまま代わりの人間にと沙良に連絡を取ろうとする。
でも、電話マークの発信をタップしようとしてピタッと止まった。
沙良を行かせた場合を考える。
慎也と一緒に二人で日高カップルのところに行く。
まあ、勉強するだけなんだろうけど……。
もしその後でメシ食いに行ったりとかちょっと出かける事になったら……。
なんか、Wデートっぽくね?
そう考えた途端、嫌だ! と思った。
何が嫌とか、よく分かんねぇけど……とにかく嫌だった。



