私の知らない恋の話。

で、私のメガネをルンルンで選ぶ。


「なぎ、これ似合う」
「ん……ほんと?」


大振りの丸メガネ、オーカーの細いフレームが普段使いに楽そう。


「重い?」
「んん、いい感じ」
「じゃあそれがいい」


たまたま度数の合うレンズの在庫もあったらしく当日にもらうことができて、私は家に帰って躊躇いなく昔のメガネをゴミ箱に投げた。


「なぎ」
「ん?」
「可愛い」
「ありがと」
「好き」
「……ありがと」


翌日、もえは、ほんとに捨てて大丈夫?と優しい配慮をしてくれたけど私は迷わずうん、と頷いて、結局それはもえがゴミ袋を括ってマンションの集積所に置かれた。
放課後、家に帰ってきたら、回収されてなくなってた。