私の知らない恋の話。

「……もえぎくん、なんであの子と一緒にいるの?」
「……なに?文句あんの?」


なぎの余韻に釘を刺す女。


……なんの権利があって俺のこと拘束しようとしてるんだろう。
そもそも同じクラスってだけの女の子に、そんなこと言われる筋合いある?


「ない……けど」
「別に、誰と一緒にいようと関係ないじゃん」
「……だって、あの子いい噂聞かないもん」



……なに、それ。
なぎ、モテるからってヘイト買いすぎでしょ。


「中学の時から、毎日違う男の子と歩いてたし。
……いろんな人とシてるとか聞くし」


……うっざ、なにこいつ。


「……そういうの好きだね、女の子って」
「へ……」
「噂で他人の悪口1時間は持つでしょ」


俺そういうの嫌い、というと気まずい顔をする。
俺はそこから離れて、自分のクラスのテントに戻った。










◇ ◇ ◇



体育祭も終盤、この競技の後には、総合優勝を決めるリレーがある。


そんな午後の暑い時間。


俺は何故か。