私の知らない恋の話。

「幼なじみだかなんだか知らないけど、邪魔しないでもらっていい?」


……ケンカ売られた。


「……お互い様」
「ふぅん。ま、そうだと思ったけど」


耳にたくさんついたピアスを見て、……こいつのせいでピアス好きになったとか、なんて頭の悪いことを想像してしまう。


「ねぇ、もえ」
「何」
「恋花どこ?」


帰ってきて早々になぎが俺に話しかけてきたと思ったら、さっさとどこかに行ってしまって、別に何が起こるでもなく、俺たちの冷戦はとりあえず空中分解した。


で、そのあとすぐにきた俺の出番。
見ないで、とは言ったものの、なぎの、かっこいい、のために頑張りたくなってしまう。


陸上部相手に帰宅部が並ぶことすらおこがましい気持ちだけど、一応、サッカー部だったし。走るの速いし。……勝ちたい。










「……死にたい」
「そんな落ち込まないでよ、ね?もえぎくん頑張ったからね」
「無理、一位じゃなきゃ、死んだ」