あの、お化け屋敷で見た淡緑黄色のほのかな明かりに照らされた陸斗。
あたしが彼に恋に落ちたあの瞬間。
好きだから、あの頃の荒れた肌をあたしが治してあげたいと思った。
誰にも譲りたくないから、あたしの手だけでカッコ良くしたかった。
強い独占欲があったから、秘密の関係でいたかった。
秘密がなくなってからは、当の陸斗があたしだけを見てくれていたから気付かなかったけれど……。
陸斗がその獣の目で見る女はあたしだけで良い。
その独占欲をぶつけるのもあたしだけが良い。
陸斗の全てが向けられるのは、あたしだけにして欲しい。
「あたしって、わがままだな」
思わず呟く。
今も強い感情を向けられているのに、もっと欲しいと思ってしまう。
それなのにきっと、また皆の前でキス何て状況になればやっぱり恥ずかしくて拒否しちゃうんだ。
欲しいのに、拒否しちゃう。
拒否しちゃうけど、やっぱり欲しい。
最早天邪鬼だ。
あたしが彼に恋に落ちたあの瞬間。
好きだから、あの頃の荒れた肌をあたしが治してあげたいと思った。
誰にも譲りたくないから、あたしの手だけでカッコ良くしたかった。
強い独占欲があったから、秘密の関係でいたかった。
秘密がなくなってからは、当の陸斗があたしだけを見てくれていたから気付かなかったけれど……。
陸斗がその獣の目で見る女はあたしだけで良い。
その独占欲をぶつけるのもあたしだけが良い。
陸斗の全てが向けられるのは、あたしだけにして欲しい。
「あたしって、わがままだな」
思わず呟く。
今も強い感情を向けられているのに、もっと欲しいと思ってしまう。
それなのにきっと、また皆の前でキス何て状況になればやっぱり恥ずかしくて拒否しちゃうんだ。
欲しいのに、拒否しちゃう。
拒否しちゃうけど、やっぱり欲しい。
最早天邪鬼だ。



