そんな衝撃的な男子へのメイク初日はこうして終了した。
その後の男子へのメイクは順調に進んだんだけれど、一人だけ心配な人が……。
その人は希望したのも最後だったので、最終日の最後になっている。
その頃には慣れてきたという事もあってあたしに付き添ってくれているのは陸斗だけになっていたんだけれど、この人の時だけは美智留ちゃん辺りに来てもらえば良かっただろうかとギリギリまで思っていた。
まあ、ギリギリだったので結局呼ばなかったんだけれど……。
その人が教室のドアを開けると、陸斗がすぐさま睨みつける。
「ひっ!」
小さく悲鳴を上げた彼は、怯えながらも教室に入って来た。
「い、いきなり睨むなよ。あの時のことは悪かったって。倉木にはもう手は出さねぇから機嫌直せよ」
そう言ってあたしの向かい側の椅子に座ったのは、プレゼンの日にあたしをアクセサリー扱いして付き合おうと言ってきた男子の一人だ。
顔を見せろと言って顎を掴んでいた人。
その後の男子へのメイクは順調に進んだんだけれど、一人だけ心配な人が……。
その人は希望したのも最後だったので、最終日の最後になっている。
その頃には慣れてきたという事もあってあたしに付き添ってくれているのは陸斗だけになっていたんだけれど、この人の時だけは美智留ちゃん辺りに来てもらえば良かっただろうかとギリギリまで思っていた。
まあ、ギリギリだったので結局呼ばなかったんだけれど……。
その人が教室のドアを開けると、陸斗がすぐさま睨みつける。
「ひっ!」
小さく悲鳴を上げた彼は、怯えながらも教室に入って来た。
「い、いきなり睨むなよ。あの時のことは悪かったって。倉木にはもう手は出さねぇから機嫌直せよ」
そう言ってあたしの向かい側の椅子に座ったのは、プレゼンの日にあたしをアクセサリー扱いして付き合おうと言ってきた男子の一人だ。
顔を見せろと言って顎を掴んでいた人。



