「……え? 結局どっち?」

 思わずそう呟くと、今まで黙って見ていた三人が一言ずつ口を開いた。


「ツンデレってやつね」

 と美智留ちゃん。

「うん、ツンデレだね」

 とさくらちゃん。

「確かにツンデレだな」

 と陸斗。


 なのであたしも続いてみた。

「そっか、あれがツンデレなのね」

 フムフム、と良く分からないけれど納得してみた。


 とにかく、認めないとは言われなかったんだし大丈夫でしょう。


 そう納得したあたしは、次の子にも同じようにメイクを施す。

 一重(ひとえ)のその子は二重にしただけでも印象が変わったけれど、そこから更にメイクを続けた。

 化粧映えする子だったので、眉やアイメイクをしっかりやっただけでかなり変わる。


 完成した後はさっきの子と同じような反応をしたかと思うと、さっきの子とは違って素直に「ごめんなさい」と謝って来た。

「メイクしているときの倉木さんはカッコ良かった。宮野さんの言った事は本当だったのね」

 と、今まで邪険(じゃけん)にしていたことを謝られる。