そんな話をしているうちに、工藤くんへ数学を教えるのも終わったみたいだ。
「おー! すげえ分かり易かった! ありがとな、日高!」
感動したように声を大きくしてそう言った工藤くんに、陸斗はそっけなく「どういたしまして」と言っていた。
「あ、終わった? じゃあ長居して二人の邪魔しちゃ悪いし、さっさと帰るよ」
すかさず美智留ちゃんがそう言って立ち上がる。
でも工藤くんは名残惜しそうに。
「えー。せっかくだし英語も教えて貰いてぇんだけど……」
と不満を口にする。
「わがまま言わない。数学だけって約束したでしょ」
そう言って工藤くんの腕を引っ張り立ち上がらせる美智留ちゃんは完全に母親だ。
そして「えー」と文句を言いながらも立ち上がる工藤くんは完全に子供。
この二人はいつもこんな感じで、恋愛が入り込む余地はなさそう。
そんなことを考えながら二人を見送った。
「おー! すげえ分かり易かった! ありがとな、日高!」
感動したように声を大きくしてそう言った工藤くんに、陸斗はそっけなく「どういたしまして」と言っていた。
「あ、終わった? じゃあ長居して二人の邪魔しちゃ悪いし、さっさと帰るよ」
すかさず美智留ちゃんがそう言って立ち上がる。
でも工藤くんは名残惜しそうに。
「えー。せっかくだし英語も教えて貰いてぇんだけど……」
と不満を口にする。
「わがまま言わない。数学だけって約束したでしょ」
そう言って工藤くんの腕を引っ張り立ち上がらせる美智留ちゃんは完全に母親だ。
そして「えー」と文句を言いながらも立ち上がる工藤くんは完全に子供。
この二人はいつもこんな感じで、恋愛が入り込む余地はなさそう。
そんなことを考えながら二人を見送った。



