地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜

「ああ、それに思えば俺はお前の家行ったことあるけど、お前が俺の家来た事ねぇしな」

 場所くらい知っておいてもいいだろ、と何故か少し遠慮がちな言い方をする陸斗。

 どうしてかは分からないけれど、何だか珍しい。

 いつもの陸斗ならもっとハッキリ言うのに。


「そうだね、じゃあ明日どこで待ち合せる?」

 分からないけれど、嫌々誘っている訳じゃないのだし、と話を進めると。


「はぁ……。お前はやっぱり鈍感だよな」

 何やら小声で言われた。

 ハッキリとは聞こえなかったけれど、鈍感だと言われたのは気付いた。


「うー。鈍感はもう否定しないけど、それならそれでちゃんと教えてよ」

 ふくれっ面をすると頭をポンと軽く叩かれる。

「お前、その顔可愛いから止めろ。襲いたくなる……」

「なっ!?」

 突然の頭ポンポンとその言葉にドキドキと心臓がうるさくなる。


 でも、同時に普段の陸斗の感じに戻ったので、少し安心した。