地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜

「ごめんね」

「っ!」

「ずっと待たせて、ごめんね」

「灯里……?」

 謝罪から入った言葉に、陸斗くんは一瞬傷ついた様な表情を見せる。


 ああ、本当にあたしって駄目だな。
 ちゃんと言葉も選べないなんて。


 後悔ばかりだけれど、それでも伝えなくちゃいけない。

 伝えたい、あたしの想いを。


「あたし、陸斗くんが好き。遊園地のお化け屋敷で、本当の陸斗くんを見た時から、きっとずっと好きだった」

 それに気付くのも遅くて「ごめんね」、とまた謝る。


「……じゃあ、先に惚れたのは俺じゃなくてお前だったってことかよ」

「うん、そうなるね」

 答えると、軽く目を閉じた陸斗くんが絞り出すようなため息をついた。


「はああぁぁぁ……。ま、どっちにしても振り回されるのは俺な気がする……」

 半ば諦めたような言葉と口調。


 あたし、そんなに陸斗くんを振り回したっけ?

 記憶にないんだけれど……。