地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜

「な、何って……。オハナシしてただけだぜ?」

 キョドっているという言葉がピッタリの様子で答えた一人をジロリと睨む陸斗くん。

 そのまま三人をねめつけ、室内に入って来た。


「オハナシね……。顎掴んで? 顔もかなり近かったけど?」

「そ、それは……」

「いや、でもホント、何もしてねぇから」


「何もしてねぇわけあるかよ!?」


 近くに椅子でもあれば、振り上げて壊しそうなほどの怒気を込めて声が張り上げられる。

 彼ら三人は完全に陸斗くんに呑まれていて、小刻みに震えている人もいた。


 でも、何とか声を絞り出せた一人が声を裏返しながら言葉を紡ぐ。


「ぁ……っと、そ、そうだ。用事があったの忘れてたわ」

「そ、そう、だな。早く行かねぇと」

 そう口にしながら、三人固まって陸斗くんを回避するように大きく回りドアの方へと向かう。