「元々火燕ってグループは喧嘩っ早かったり、ちょっと周りについていけねぇはみ出し者が集まってるようなもので、なんつーか……来るもの拒まず去る者追わずって感じのグループなんだよ」
聞きながら、そういえば陸斗くんの口から火燕のことを詳しく聞いたことはあたしもなかったな、と思い出す。
「だから去ったやつに何かちょっかい出すのはタブーなんだ。特に俺の場合は前の総長の口添えもあったから、何かされるってことはぜってぇにねぇ」
そう断言する陸斗くんは、少し誇らしくも見えて……彼は火燕ってグループが好きなんだな、って思った。
「……そっか」
工藤くんも陸斗くんの思いを受け止めたのか、少し安心して肩の力を抜く。
でも、陸斗くんはそんな工藤くんと皆に気まずそうに「でもな」と続けた。
聞きながら、そういえば陸斗くんの口から火燕のことを詳しく聞いたことはあたしもなかったな、と思い出す。
「だから去ったやつに何かちょっかい出すのはタブーなんだ。特に俺の場合は前の総長の口添えもあったから、何かされるってことはぜってぇにねぇ」
そう断言する陸斗くんは、少し誇らしくも見えて……彼は火燕ってグループが好きなんだな、って思った。
「……そっか」
工藤くんも陸斗くんの思いを受け止めたのか、少し安心して肩の力を抜く。
でも、陸斗くんはそんな工藤くんと皆に気まずそうに「でもな」と続けた。