心配そうな顔にぎこちなく笑顔を見せる。

「大丈夫。ちょっと休めば動けるよ」

「あたし達のことは気にしないで……。遊んできて?」

 あたしに続いてさくらちゃんもそう言った。


 あたしよりさくらちゃんの方が辛そうだ。

 やっぱり無理しちゃってたのかな?



「そう? ……じゃあ花田、お願いね」

「おう、行って来いよ」

 そんなやり取りをして美智留ちゃんたち四人はアトラクションの方に向かった。



「さて、と。日高は寝不足なんだろ? 今のうちに少しでも寝ておけよ。少しは気分も良くなるだろ」

 花田くんの言葉に、日高くんは無言で頷いて目を閉じた。

 花田くんはそんな日高くんに日陰を作る位置に立って、あたし達の方を見る。