「お、まえなぁ……ストレートすぎるんだよ」
唸る様に言われて、怒らせてしまったのかと思う。
「あ、ごめんね。やっぱりそんな事ないよね?」
間違った事言ってごめん、と謝った。
なのに日高くんは眉間にシワを寄せて更に不機嫌そうになる。
ええー? ちゃんと謝ったのに。
「間違ってなんかねぇよ」
「え?」
「好きだっつってんの」
「…………………………え?」
今なんて言ったんだろう?
聞こえてるはずなのに、理解出来ないみたいに頭の中でリフレインしている。
好きだっつってんの――。
「えええ!?」
大きな声に、比較的近くにいたお爺さんがこっちを見たけれど構っていられない。
「え? どうして? いつから? 何であたし!?」
とにかく驚き、出てきた疑問を次々と口にする。



