地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜

「何? あたしの顔何かついてる? あ、まさか化粧崩れちゃってる!?」

 だとしたら大変だ。すぐに直さなきゃ。

 そう思って鏡を返してもらおうと手を伸ばすと、何故かサッと避けられる。


「……ちょっと、鏡返して」

「あ、わりぃ。つい何となく避けちまった」

「何となくで避けることだったかな?」

 不思議に思いながら鏡を返してもらう。


 メイクを確認してみるけれど、特に崩れたところはなさそうだ。

 じゃあ何で見ていたんだろうと内心小首を傾げていると、日高くんが「なぁ、腹減らねぇ?」と聞いて来た。


 確かに。と思う。


 時計を見てみると十二時も過ぎていた。

 それはお腹も空く。


「じゃあ、どこか食べに行こうか? せっかくメイクしたんだし、ちょっと外歩きしてみたいな」

 と、一応言ってみたものの、バレる心配をしてこのまま外には出ないんだろうなと思った。