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翌朝起きたのは8時頃だった。


いつもは昼前まで眠っているのに、さすがに今日は目が覚めてしまった。


リビングへ降りていくと両親ともまだ出かけていなくて、降りてきたあたしを見て驚いた顔をしていた。


「どうしたの、今日は日曜日よ?」


驚いて声をかけてきたお母さんに曖昧な笑みを浮かべる。


「今日は琴葉と遊びに行くの」


咄嗟の言い訳で出てくるのはやっぱり琴葉の名前だ。


それで両親は納得してくれるから。


「あらそう。あまり遅くならないように帰ってきて、洗濯物を取り込んでおいてね」


「わかってる」


共働きの我が家の家事をするのは、もう当然のことになっていた。


「それじゃ、お母さんは仕事だから行ってきます」


「行ってらっしゃい」


お母さんを見送って、お父さんと2人きりになる。


介護の仕事をしているお父さんは、今日は夜勤なのだ。


お昼まで起きてそこから一眠りをして、夕方頃出勤する。


昼間の勤務から夜勤への切り替えが難しいようで、今はぼんやりとテレビを見ていた。


眠る前だからあまり動きたくないみたいだ。


あたしは朝食を食べて片づけを済ませると自分の部屋へ戻った。