「そんな風に思っていてくれたなんて、嬉しいよ」
静かな夜道に2人の足音だけが聞こえてくる。
他には誰もいない空間。
この時間が永遠に続いていけばいいのにと、本気で思った。
「あの、こんなことを言うのはおこがましいかもしれないんだけど」
あたしはある考えがあって、そう切り出した。
「なに?」
「借金があるなら自己破産するのはどうかな?」
「自己破産?」
「うん。相手は闇金だって言うし、ちゃんと相談すればどうにかなると思う」
それが解決できればもう靖くんはあんな場所で身売りする相手を選ぶ必要はなくなるんだ。
「それは俺も何度も両親と相談したんだけど、無理らしい」
「え?」
「相手が相手だからだろうな。なにかで脅されてるっぽいんだ。だから自己破産はできない」
「そんな……」
そんなひどいことってあるだろうか。
無茶な金利で借金をさせておいて、自己破産もできないなんて。
それじゃ本当に八方塞だ。
静かな夜道に2人の足音だけが聞こえてくる。
他には誰もいない空間。
この時間が永遠に続いていけばいいのにと、本気で思った。
「あの、こんなことを言うのはおこがましいかもしれないんだけど」
あたしはある考えがあって、そう切り出した。
「なに?」
「借金があるなら自己破産するのはどうかな?」
「自己破産?」
「うん。相手は闇金だって言うし、ちゃんと相談すればどうにかなると思う」
それが解決できればもう靖くんはあんな場所で身売りする相手を選ぶ必要はなくなるんだ。
「それは俺も何度も両親と相談したんだけど、無理らしい」
「え?」
「相手が相手だからだろうな。なにかで脅されてるっぽいんだ。だから自己破産はできない」
「そんな……」
そんなひどいことってあるだろうか。
無茶な金利で借金をさせておいて、自己破産もできないなんて。
それじゃ本当に八方塞だ。



