「……なんか、タイミングがあれなんだけど……」

「……?はい……?」

「俺、……奈結さんが好きです」

「へっ!?」

 そ、そんな、執事さん!?

 じゃなくて、神楽先輩!?

「だ、誰かと、間違って——」

「間違ってなんてないよ。好きだよ。でも、無理なことぐらい……わかってる。だから、これからも狙うけど、友達、執事としてでいいから、これからも、仲良くして欲しい」

「は、はい!!わ、わかりました!!」

 そ、それなら、付き合うっていう訳じゃあないからセーフだよね……?

「じゃあ、お、お友達っ……!!よろしく、お願いします!!」

「うん、よろしく」

 先輩は、少し切ない顔をしていたけれど、笑みを、見せてくれた。