「ゴホッゴホッ」

「だ、大丈夫!?夜毎!」

「だ、だいじょう、ぶ……から……」

 夜毎が、熱を出してしまったのだ。

 顔はとてもじゃないけれど赤くなっていて、ずっと苦しそうに咳き込んでいる。

 心配になにすぎて、思わず目が潤んできてしまう。

「そんなかぉ……すんな……って……」

「で、でもぉ……」

 夜毎が風邪を引くなんて珍しいし、ものすごく苦しそうにしてるから、余計に心配になっちゃうんだよぉ……。

「ゴホッ」

「よ、夜毎……」

 その瞬間、私はハッとして、いいことを思いついた。