「新川さんが『あたしのことは気にせず、2人の時間を大切にしてね』って、言ってくれたから。お言葉に甘えて」


七星ったら。ありがとうね。


「俺も、昨日告白しての今日だから。みつと、2人で過ごしたかったし」


私も、ずっと朝陽くんと2人で過ごしたいって思ってた。


「あと、真宙も新川さんと、2人きりになりたいんだってさ。真宙に頼まれた。真宙の奴、いつの間にか新川さんと両思いになっていたらしいな」


そっか……って!


「えぇ!? 澄野くんと七星が両思い!?」

「そうだけど? あれ? みつも知らなかった?」


そんなこと七星、私に一度も……。


もしかして、最近まで私が朝陽くんと気まずかったから、言うのを遠慮させてしまってたのかな?


「知らなかった。だけど、七星の友達としてすっごく嬉しい。お祝いしなくちゃね」

「だな」


そうこう話しているうちに、朝陽くんと旧校舎の空き教室までやって来た。