オスニエルは途中からくすぐったさに目を開けた。後頭部が異常に痛い。けれど顔の表面を撫でる手が妙に優しくくすぐったく、不思議な感覚になりながら薄目を開けた。
するとフィオナがすぐそばにいるではないか。しかもニヤニヤ笑いながらこちらを見ている。
(今、目を開けるわけにはいかないじゃないか!)
仕方なく、彼は寝たふりを続行することにした。
ごくん、となにかを飲み込む音がする。どうやらフィオナが酒を飲んでいるようだ。
(飲めないんじゃなかったのか。おのれ、俺をたかばったな)
「見た目はすごく好きなんだけどなぁ……」
だが、普段言われたことのない言葉を告げられて、オスニエルはますます目が開けられなくなる。しかも、フィオナは柔らかく細い指で、オスニエルの鼻筋を撫でているのだ。肌に触れる人の温度が気持ちいい。オスニエルはもう長らく、こんな柔らかな手で撫でられたことが無い。
(……なんなんだ。この変な気分は)
くすぐったくて頬を緩めてしまった。するとフィオナの空気も、少しほぐれた感じがする。
「寝ているオスニエル様は、かわいい……」
ドキリというようなことを言ったかと思うと、彼女は崩れるように体を預けてきた。オスニエルはドキドキが止まらない。
(なんだ、これは。まさかフィオナは……俺のことが好きなのか?)
するとフィオナがすぐそばにいるではないか。しかもニヤニヤ笑いながらこちらを見ている。
(今、目を開けるわけにはいかないじゃないか!)
仕方なく、彼は寝たふりを続行することにした。
ごくん、となにかを飲み込む音がする。どうやらフィオナが酒を飲んでいるようだ。
(飲めないんじゃなかったのか。おのれ、俺をたかばったな)
「見た目はすごく好きなんだけどなぁ……」
だが、普段言われたことのない言葉を告げられて、オスニエルはますます目が開けられなくなる。しかも、フィオナは柔らかく細い指で、オスニエルの鼻筋を撫でているのだ。肌に触れる人の温度が気持ちいい。オスニエルはもう長らく、こんな柔らかな手で撫でられたことが無い。
(……なんなんだ。この変な気分は)
くすぐったくて頬を緩めてしまった。するとフィオナの空気も、少しほぐれた感じがする。
「寝ているオスニエル様は、かわいい……」
ドキリというようなことを言ったかと思うと、彼女は崩れるように体を預けてきた。オスニエルはドキドキが止まらない。
(なんだ、これは。まさかフィオナは……俺のことが好きなのか?)



